écritu 操作マニュアル

第9章配列リファレンス(かな)

この章は、かなモードの全キー・全フリック方向を図で確認するためのリファレンスです。かな配列(5×2 / 3×3+わ)、フリック方向(écritu式 / littlebear式)、修飾キー(前置 / 後置)のすべての組み合わせを掲載しています。英字と数字は次のページ、横画面はその次のページにあります。

図の見かた:キーボード全体図はソースコードの寸法・配色を HTML で描画したものです(iPhone 17・地球儀キーなし基準)。早見表は1マスが1キーで、中央の大きい文字=タップ、上下左右の緑の文字=その方向へのフリックで入る文字です。

フリック方向 — écritu式 / littlebear式 / hanabi式

écritu には、フリックの方向割り当てが3方式あります(設定は第8章[フリック方向])。2文字目〜5文字目(い・う・え・お段)をどの方向に置くかが違います。hanabi式は『右→下→左→上』= 3時方向から時計回り(1998年に Newton OS 向けに作られた入力方式 Hanabi と同じ)、littlebear式は『左→上→右→下』= 9時方向から時計回り(2008年以来 iPhone の標準キーボードで使われている並び)、初期設定の écritu式は『上→右→左→下』= 時計回りではなく12時方向から Z 字順です。『あ』キーで比べると次のようになります。

あ
い
う
え
お
▲
▼
◀
▶
écritu式(戦略的初期設定)
タップ=あ、上=い、右=う、左=え、下=お。時計回りではなく、12時方向から Z 字順に並びます。
あ
い
う
え
お
▲
▼
◀
▶
littlebear式
タップ=あ、左=い、上=う、右=え、下=お。9時方向から時計回りで、2008年以来 iPhone の標準キーボードで使われている並びです。
あ
い
う
え
お
▲
▼
◀
▶
hanabi式
タップ=あ、右=い、下=う、左=え、上=お。3時方向から時計回りで、1998年の Newton OS 向け入力方式 Hanabi と同じ並びです。

3方式の対応は機械的で、どのキーでも次の規則で入れ替わります。

五十音の順番(例: あ行)écritu式littlebear式hanabi式
1文字目(あ)タップタップタップ
2文字目(い)上左右
3文字目(う)右上下
4文字目(え)左右左
5文字目(お)下下上
方向プロファイルが影響する範囲:フリック方向の設定で変わるのは、かなの文字キー(あ〜わ)と数字キーのフリックだけです。、キー・修飾キー(小)、そして英字3×3のフリック(次ページ)は、どの方式でも同じ方向割り当てです。

ガイド文字の並び順も変わります

フリックガイドを『4方向』で表示しているときは、ガイド文字が各方向の位置にそのまま出るので迷いません。ガイドを『下』(キー下部に1行でまとめて表示)にしているときは、並び順が方式に追従します — écritu式では『上・右・左・下』の順、littlebear式では『左・上・右・下』の順、hanabi式では『右・下・左・上』の順に文字が並びます。かなキーはどの方式でも五十音順(い う え お)に見えるように設計されています。

かな5×2(戦略的初期設定)

戦略的初期設定のかな配列です(初期設定は次の3×3+わ)。あ〜な行を上の段、は〜わ行を下の段に置いた2段構成で、最上段に数字ストリップ(1〜0を直接入力)、左端にモード切り替え列、最下段にアクション行が付きます。

全体図

123
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
abc
あいうおえ
かきくこけ
さしすそせ
たちつとて
なにぬのね
あい
はひふほへ
まみむもめ
や『ゆよ』
らりるろれ
わゐんをー
☺︎
⌫
小゛゜…カ
、?!・。
⏎
かな5×2・ライト(戦略的初期設定: écritu式・前置修飾・ガイド4方向)。未入力のため候補バーは空です。
123
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
abc
あいうおえ
かきくこけ
さしすそせ
たちつとて
なにぬのね
あい
はひふほへ
まみむもめ
や『ゆよ』
らりるろれ
わゐんをー
☺︎
⌫
小゛゜…カ
、?!・。
⏎
同じ配列のダーク表示。配色以外は変わりません。
123
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
abc
あうえおい
かくけこき
さすせそし
たつてとち
なぬねのに
あい
はふへほひ
まむめもみ
やゆ』よ『
らるれろり
わんー〜を
☺︎
⌫
小゛゜…カ
、?!・。
⏎
littlebear式・テーマ rose sakura poudré の例。ガイド文字の配置が変わります(や キーは 『 が左・』 が右になり、2段階フリックで4種すべての括弧が使えます)。

段ごとの構成

段内容
数字ストリップ左端の 123(数字モードへ切り替え、幅32pt)+ 1〜0 の10キー。タップでそのまま数字が入ります(5×2配列だけの段です)。
かな上段左端の abc(英字モードへ)+ あ・か・さ・た・な の5キー。
かな下段左端の あい(かなモード中はグレー表示)+ は・ま・や・ら・わ の5キー。
アクション行☺︎(32pt)→ ⌫(64pt)→ 空白(可変幅)→ 小(54pt)→ 、(54pt)→ ⏎(72pt)。iPhone 17では地球儀キーはありません(キーボード切り替えは画面下端の地球儀を使います)。

空白キーは、未確定の文字があるときは[変換]、⏎ キーは[確定]という表示に変わります(第4章)。また空白キーを上にフリックするとタブ(⇥)が入ります。地球儀キーがキーボード内に必要な機種(ホームボタンのある iPhone)では、アクション行の ☺︎ の右に 🌐 キーが加わります(3×3+わ では右列最下段に 🌐 が入り、⏎ が1段になります)(画面幅の狭い機種では ☺︎ の役割が 🌐 キーのフリックに統合され、全体が少し詰まった配置になります)。

全キー早見 — écritu式(戦略的初期設定)

あいうおえ
かきくこけ
さしすそせ
たちつとて
なにぬのね
はひふほへ
まみむもめ
や『ゆよ』
らりるろれ
わゐんをー
、?!・。

わ キーには『を』『ん』に加えて長音『ー』と波ダッシュ『〜』、や キーには二重かぎ括弧「『」「』」が割り当てられています。、キーの詳細は後述、『』からの2段階フリックは次項を見てください。

全キー早見 — littlebear式(初期設定)

あうえおい
かくけこき
さすせそし
たつてとち
なぬねのに
はふへほひ
まむめもみ
やゆ』よ『
らるれろり
わんー〜を
、?!・。

iOS 標準キーボードと同じ並びです(や キーの括弧が『』ではなく『』である点だけが異なります)。、キーは方向プロファイルの対象外なので、littlebear式 でも écritu式 と同じ『上=?/右=!/下=・/左=。』のままです。

や キーの2段階フリック(括弧)

や キーの『』は、フリックしたあと指を離さずに上下へ動かすと別の括弧に切り替わる『2段階フリック』に対応しています。2段目が使えるのは左右方向のフリックだけなので、方向プロファイルによって使える組み合わせが変わります。

方向プロファイル1段目そのまま上へそのまま下へ
écritu式(戦略的初期設定)左フリック=』)」
littlebear式左フリック=『(「
右フリック=』)」

écritu式では『は上フリックのため2段目がなく、『(』「『』は や キーからは入力できません。丸括弧は修飾キーの長押し(括弧で囲む)や数字モード(次ページ)、かぎ括弧は数字モードの7キーから入力できます。

設定[E.9 『や』キーの左右フリックの括弧]で 『』 を選ぶと、1段目が 『』(écritu式では 上=『、左=』)になり、2段階フリックの下が 『』 に入れ替わります(上は丸括弧のままです)。écritu式では 上フリックの「には2段目がないので、『は や キーから入力できません。

わ キーの2段階フリック(ゐ・ゑ と ー・〜)

わ キーも2段階フリックに対応しています。旧仮名の『ゐ』『ゑ』と、方向プロファイルごとに1段目から移した文字がここに入ります。

方向プロファイル1段目そのまま下へ
écritu式(戦略的初期設定)左フリック=ーゑ
右フリック=ん〜
littlebear式左フリック=をゐ
右フリック=ーゑ

écritu式のわ キーは、母音の方向(上=い段、下=お段)に合わせて上フリック=ゐ、下フリック=をです。『〜』は右フリック(ん)からの2段に移りました。littlebear式は従来の1段割り当てのまま、『ゐ』『ゑ』を2段で追加しています。hanabi式は Hanabi の割り当て(上=ん・右=を・左=ー)に、空いていた下へ『〜』を置き、『ゐ』『ゑ』を2段(を→下、ー→下)で出します。カタカナの『ヰ』『ヱ』は、入力したかなのカタカナ確定(かな候補チップの長押し)で得られます。

、キー — モードを切り替えずに ?!・。

読点キー1つに、よく使う文末記号がまとまっています。どの方向プロファイルでも同じ割り当てです。

?
。
、
!
・
▲
▼
◀
▶
タップ
、(読点)
上フリック
?(疑問符)
右フリック
!(感嘆符)
下フリック
・(中黒)
左フリック
。(句点)

かな3×3+わ(初期設定)

iOS 標準の12キー配列に近い縦型の配列です(設定は第8章[かな配列])。かなキーは あかさ/たなは/まやら の3×3に並び、わ キーは最下段の中央、、キーは最下段の右、修飾キー(小)は最下段の左に置かれます。右端の列に ⌫・空白・⏎ が縦に並びます。

123
あいうおえ
かきくこけ
さしすそせ
⌫
abc
たちつとて
なにぬのね
はひふほへ
あい
まみむもめ
や『ゆよ』
らりるろれ
⏎
☺︎
小゛゜…カ
わゐんをー
、?!・。
かな3×3+わ(écritu式・前置修飾)。図はラテン文字配列が初期設定(azerty)のときの幅で描いています — 左のモード切り替え列は32pt、右の機能列は84pt。ラテン文字配列も[3×3]にしている場合は左列が58pt(表示は[あいう])、右列が58pt になります。

各かなキーのフリック割り当ては5×2とまったく同じです — écritu式の早見表/littlebear式の早見表をそのまま読み替えてください。5×2との違いは次の3点だけです。

修飾キー — 濁点・半濁点・小文字

濁点『゛』・半濁点『゜』・小文字(っ ゃ など)は修飾キーで入力します。手順の方式は設定[かな修飾]で選べます: 後置修飾(初期設定)は iOS 標準と同じ[かなを打ってから修飾キーを押す]、前置修飾(戦略的初期設定)は[修飾キーを押してから、かなを打つ]方式です。

前置修飾(戦略的初期設定)

小゛゜…カ
修飾キー(前置)。タップ=小、上=゛、右=゜、下=…、左=カ⇄ひ
操作はたらき
タップ小文字モードに入ります。続けて打つ1文字が小文字になります(つ→っ)。もう一度タップすると解除。
上フリック(゛)濁点モード。続けて打つ1文字が濁音になります(か→が)。かなキーの表示も が行 に変わります。
右フリック(゜)半濁点モード。続けて打つ1文字が半濁音になります(は→ぱ)。
下フリック(…)3点リーダー『…』をそのまま入力します(モードには入りません)。
左フリック(カ/ひ)ひらがな⇄カタカナモードの切り替え。
長押し[括弧で囲む]— 未確定の文字列を()で囲んで変換・確定できます。

前置の各モードは次の1文字だけに働き、1文字打つと自動的に解除されます。モード中は修飾キーがアクセント色の枠で囲まれ、かなキーの表示も変換後の文字に変わるので、いま何が入るかを見てから打てます。

変換対象の一覧

修飾対象と結果
゛ 濁点か行→が行/さ行→ざ行/た行→だ行/は行→ば行/う→ゔ
゜ 半濁点は行→ぱ行(は ひ ふ へ ほ → ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ)
小 小文字あ い う え お → ぁ ぃ ぅ ぇ ぉ/つ→っ/や ゆ よ → ゃ ゅ ょ/わ→ゎ

この表にない文字(な行・ま行・ら行など)は修飾モード中でもそのまま入力されます。カタカナモード中はカタカナに対しても同じ変換が働きます(カ→ガ など)。

後置修飾(初期設定)

[かな修飾]を後置修飾にすると、iOS 標準と同じく文字を打ってから修飾キーをタップして変化させる方式になります。キーの表示は直前に打った文字に合わせて自動で変わり、タップするといちばん自然な変換が1回で行なわれます。

直前の文字キー表示タップの結果
あ い え お/や ゆ よ/わ小小文字化(あ→ぁ など)
う/つ小ぅ/っ(続けてもう一度押すと ゛ 表示になり、ゔ/づ)
か行・さ行・た行・は行゛濁点(か→が、は→ば)
ば び ぶ べ ぼ゜半濁点(ば→ぱ)
上記以外(な行・ま行・ん など)^_^変換対象なし。未確定の文字がないときにタップすると、設定[タップ(後置修飾、未確定なし)]で選んだモード(顔文字/絵文字/記号)に一時切り替えします。

フリック操作は次のとおりです。設定[後置修飾キーのフリックで濁点・半濁点](初期設定: オフ。戦略的初期設定ではオン)を有効にしていると、キー表示に関係なく上フリック=゛、右フリック=゜を直接かけられます。下フリック=…、左フリック=カ/ひ は前置と共通です。誤って濁点が付かないよう、後置修飾キーはフリックの判定距離が通常のキーより広めに取られています。

ガイド表示オフのときは『あひる』

設定[フリックガイド(修飾)]をオフにすると、修飾キーには文字の代わりにあひるのアイコンが表示され、いまの状態を表情で示します。後置修飾ではキー表示(^_^/小/゛/゜)の代わりに、前置修飾ではモードに入っている間、次の4パターンで表示されます。

通常(^_^ 状態)
小文字(青くなって縮む)
濁点(汗マーク)
半濁点(輪っか)

あわせて、かなのフリックガイドをオフにすると、、キーは『、。』『?!・』の2行表示に変わります。

☺︎ キー(かな左下)

かなモードの左下にある ☺︎ キーは、絵文字・顔文字・記号の各パネル(第6章)への入口です。タップで、好きなパネルを1つ開けます(設定は第8章の[E.5 かな左下キー割り当て]の[タップ])。長押しでは、下の[面選択のパレット]が出て、ほかの面へ移れます。このキーはフリックできません(触れた瞬間にパレットが出るため)。

☺︎
戦略的初期設定: タップ=☺︎ 絵文字(初期設定はタップ=⌘ 記号で、キーの表示は ⌘)

キーの中央には[タップに割り当てたパネル]のアイコン(☺︎/^_^/⌘)が表示されます。どのパネルからも あい キーでかなモードに戻れます。この ☺︎ キーの割り当ては方向プロファイル(écritu/Apple)の影響を受けません。

ホームボタンのある画面の狭い iPhone で、5×2配列を縦画面で使うときは、☺︎ キーの代わりに 🌐 キーが出ます。🌐 キーにはパレットが無く、タップで次のキーボード、長押しで[タップ]のパネル、下フリックで単漢字の面が開きます。右フリック・上フリックで開くパネルは、[E.5 かな左下キー割り当て]の[右フリック][上フリック]で選びます。

面選択のパレット(長押し)

☺︎ キーを押したままにすると、キーの真上に『記号・絵文字・顔文字・単漢字・書式化』が並びます。触れた瞬間に出るので待ち時間はありません。指を離さずに上へ滑らせると選んでいる面が色付きになり(キーにもその面のアイコンが出ます)、指を離した位置の面が開きます。どれも選ばずにさっと離したときは、ふつうのタップとして扱われ、タップに割り当てた面が開きます。押したまま指を動かさずに長く持ってから離すと、何も起きません。欧文モードのアクセント選択(長押しで é è ê … が出るあれ)と同じ操作です。

横画面では2列に折って出ます(縦1列だと盤の高さが足りず、いちばん上の項目が画面からはみ出すため)。段は下から、段の中は左から右の順です。

フリックの方向を覚える必要はありません。名前を読んで選べます。

パレットはどの面からも出せます。絵文字・顔文字・記号・単漢字・書式化の各面では、下段の あい キーを押したままにすると同じパレットが出ます。かなモードに戻らずに面から面へ移れます(あい をふつうにタップしたときは、これまでどおりかなモードへ戻ります)。パレットを出している間は あい キーも色付きになり、選んでいる面のアイコンが出ます。

ひらがな⇄カタカナモード

修飾キー(小)を左にフリックすると、かなモード全体がひらがな入力とカタカナ入力で切り替わります。ガイドの左に出ている文字が行き先です — ひらがな中は『カ』(カタカナへ)、カタカナ中は『ひ』(ひらがなへ)。