écritu 操作マニュアル

第8章設定リファレンス

écritu の設定は、ホーム画面の[écritu]アプリ(コンテナーアプリ)を開いて行ないます。設定項目が多いのは、表記などの好みを入力や変換のたびに選ばずに済むよう、ここで1回決めておく作りだからです(第1章)。全部を決める必要はなく、初期設定(第3章)から気になるところだけ変えれば十分です。この章では、アプリに並ぶすべての設定項目を、画面の表示順どおりに1つずつ説明します。

設定はすぐ反映されます:アプリで設定を変更すると、その場でキーボードに通知されます。キーボードを使っているアプリに戻るだけで反映され、再起動などは不要です。唯一の例外は[フリック方向]で、次にキーボードを表示したときに切り替わります。

設定画面の見かた

アプリを開くと、アイコンの下に édition n°〜 という小さな番号が表示されています。これは écritu のバージョン(エディション)番号で、ごく小さく表示されていますが、長押しすると拡大表示されて読み取れます。不具合の報告などでバージョンを尋ねられたときはここを確認してください。

設定は縦に長いので、画面上部に出ている筆記体のタイトル[écritu]をタップすると一番上まで戻ります。タイトルはスクロールしても消えないので、どこまで下がっていても1回のタップで先頭に戻れます。

アイコン(ロゴ)に触れると、触れた途端にアイコンの下にメニューが現れ、触れている間だけ表示されます。指をそのまま項目まで滑らせて離すと、その項目が実行されます(何も選ばずに離すとメニューは消えるだけです)。

戦略的初期設定すべての設定を組み込みの標準値(5×2・前置修飾・écritu式 など écritu 独自の組み合わせ。第3章)に戻します。この章の各項目で『戦略的初期設定では〜』と併記している値です。確認ダイアログが出ます。
現代的初期設定この章の各項目に[初期設定]として書いてある値の組み合わせで、初めてインストールしたときの設定でもあります。保守的初期設定と同じ組み合わせにしたうえで、X.8 かなで書く言葉の候補を副詞(漢字も残す)以外の5つともオンにし(漢字の候補を出さず、ひらがなに寄せます)、X.9 常用漢字による書きかえとX.10 常用漢字による書きかえ(後に追加)を 両方(本来の漢字を先に) にし、V.4 テーマカラーを rose sakura poudré にします。ラテン文字配列は、保守的初期設定の3x3 ではなく、戦略的初期設定と同じ AZERTY です。数字配列は clavier です(戦略的は calculette、保守的は téléphone)。X.19 数詞の表記は アラビア数字が先 です(戦略的は アラビア数字だけ、保守的は 漢数字が先)。X.13 送り仮名の許容形は、語幹の中(終る/荒す)だけ 本則だけ で、ほかの2つは保守的と同じ 本則を先に です。保守的初期設定と同じく、X.17 iOSの連絡先の姓、名、会社名は[一致した名前だけ候補にする]になり、まだ許可していなければ連絡先へのアクセスの許可を求められます。確認ダイアログが出ます。アプリを初めてインストールしたときは、この現代的初期設定になっています(連絡先の候補だけは[使わない]のままで、許可も求めません)。
保守的初期設定すべての設定を従来型の組み合わせ(3×3+わ・や キーの左右フリックは『』・ラテン文字は3x3・数字は téléphone・後置修飾・littlebear式 のフリック・vert chartreuse テーマなど)にします。X.19 数詞の表記は 漢数字が先、X.1 句読点入力時の自動確定候補は 未変換かな です。X.17 iOSの連絡先の姓、名、会社名は[一致した名前だけ候補にする]になり、まだ許可していなければ連絡先へのアクセスの許可を求められます。確認ダイアログが出ます。
設定をコピー現在の設定内容を YAML 形式でクリップボードにコピーします。冒頭にエディション番号と日時、各項目に設定タイトルのコメントが付くので、設定の控えや不具合報告への添付に使えます。
現在の設定を退避現在の設定を端末内の安全な場所(キーチェーン)に保存します。キーチェーンの項目はアプリを削除しても端末に残るため、入れ直したときに復元できることが多いです(OS の仕様上の保証はありません)。退避は1つだけで、再度退避すると上書きされます。
退避した設定を復元退避しておいた設定に戻します。退避した日時は項目名の後ろに括弧つきで小さく表示され、確認ダイアログでは日時とエディション番号を示します。退避した設定が無いときは灰色で選べません。
操作マニュアルこの操作マニュアル(全9章)を Safari で開きます。
プライバシーポリシープライバシーポリシーのページを Safari で開きます。
écritu についてバージョン(App Store や TestFlight に表示される番号)、エディション番号と日付、著作権表示を示します。

語彙(追加語彙・学習語彙・抑制)や連絡先の候補データは、初期設定に戻したり復元したりしても変わりません。対象は設定カードに並ぶ項目だけです。

3つの初期設定のうち、最後に行なったものには、メニューの項目名に下線が付き、アイコンが青になります(今の設定がその初期設定と同じあいだは項目が灰色になりますが、アイコンは青のままです。個別に設定を変えて灰色が解けても青のままなので、どの初期設定を土台にしているかが分かります)。設定画面の各項目では、その初期設定から値を変えた項目の見出しの右に、小さな ● が付きます。同じ値に戻すと ● は消え、どれかの初期設定を行なうと全部消えます(初めてインストールしたときは連絡先の候補が[使わない]で始まるので、次に初期設定を行なうまでは[使わない]を基準にします)。[現在の設定を退避]は、どの初期設定を基準にしていたかも一緒に保存し、[退避した設定を復元]で一緒に戻ります。この仕組みができる前から使っている端末は、現代的初期設定を基準にしています。

キーボードをまだ一度も使っていない間は、その下に有効化手順(3ステップ)のカードが出ます。écritu のキーボードが一度表示されると(または[手順を隠す]を押すと)このカードは末尾の[アプリ情報]へ移ります。画面つきの詳しい手順は第2章 導入を参照してください。

続いて設定カードが1列に並びます。以降の節は、このカードの並び順そのままです。カードのタイトルの左にある L.1 のような記号は、グループ(L キー配列 / E 入力 / G キー表示 / V 表示 / F 書式 / X 変換)とその中の番号です。アプリとこのマニュアルで同じ記号を使っているので、問い合わせや説明では[X.7 の設定]のように指せます。

L キー配列

L.1 かな配列

選択肢5×2 / 3×3+わ
初期設定3×3+わ(戦略的初期設定では 5×2)

かなモードのキー配列を切り替えます。5×2は écritu 標準の配列(あ〜な行とは〜わ行の2段構成)、3×3+わ は iPhone 標準の日本語配列に合わせて各段5ボタン(かな3 + 機能2)で表示する配列です。両配列の全体図は第9章にあります。

L.2 ラテン文字配列

選択肢azerty / qwerty / 3×3
初期設定azerty

abc モード(英字入力)の配列を切り替えます。qwerty / azerty はフルキーボード型で、文字キーを長押しするとアクセント付き文字(é、à など)を入力できます。3×3はかなと同じフリック型の英字配列です。各配列の全キーは第9章(続) 配列リファレンス(英字・数字)を参照してください。

L.3 数字配列

数字入力calculette / téléphone / clavier(初期設定: clavier。戦略的初期設定は calculette、保守的初期設定は téléphone)
書式化数値入力calculette / téléphone(初期設定: calculette)

数字入力は123モードの数字キー配列を切り替えます。calculette(電卓)は上段が7-8-9、téléphone(電話)は上段が1-2-3です。clavier は AZERTY 風の数字+記号配列で、shift で2種類の記号セットを切り替えられます。ただし clavier は縦画面のみの対応で、横画面では自動的に calculette が使われます。詳細は第9章(続) 英字・数字へ。

書式化数値入力は書式化数値の入力モードのテンキー配列です(こちらは calculette と téléphone の2択)。

L.4 基本記号の並び順

選択肢ASCII / EBCDIC / ANSI
初期設定ANSI(戦略的初期設定では ASCII)

記号モードの『基本記号』カテゴリーは、共通記号 → 図形記号 → 約物 の3グループに分かれています。この設定で切り替わるのは3番目の約物グループの並び順だけです(文字コード規格の順)。通常は初期設定の ANSI 順のままで問題ありません。記号パネルの使いかたは第6章を参照してください。

L.5 かな修飾

選択肢前置修飾 / 後置修飾
初期設定後置修飾(戦略的初期設定では前置修飾)

濁点・半濁点・拗音/促音(小文字)の入力方式を切り替えます。前置修飾は[修飾キーを先に選んでから文字を打つ]方式、後置修飾は iOS 標準と同じく[文字を打ってから修飾キーで変化させる]方式です。それぞれの操作手順は第9章で図解しています。後置修飾を選んだ場合は、後述の[タップ(後置修飾、未確定なし)][後置修飾キーのフリックで濁点・半濁点]の2項目も関係します。

E 入力

E.1 フリック方向

選択肢hanabi / littlebear / écritu
初期設定littlebear(戦略的初期設定では écritu)

フリックしたときにどの方向でどの文字が入るか(方向の割り当て方式)を切り替えます。『あ』行のキーで言うと、hanabi式 は 右=い/下=う/左=え/上=お(3時方向から時計回り。1998年の Newton OS 向け入力方式 Hanabi と同じ)、littlebear式 は 左=い/上=う/右=え/下=お(9時方向から時計回り。2008年以来 iPhone の標準キーボードで使われている並び)、écritu式 は 上=い/右=う/左=え/下=お(時計回りではなく、12時方向から Z 字順)です。iPhone 標準に慣れた指をそのまま使いたい方は littlebear式 を選んでください。切り替えは次回のキーボード表示時に反映されます。各方式の全キー対照は第9章 配列リファレンス(かな)を参照してください。

E.2 削除キーリピート

リピート開始までの時間0.1〜0.8秒(初期設定: 0.5秒)
リピート速度(間隔)0.05〜0.2秒(初期設定: 0.1秒)

削除キー(⌫)を押し続けたときの連続削除の設定です。1回目の押下でまず1文字削除され、[開始までの時間]が過ぎると[間隔]ごとに連続削除されます。スライダーの値が初期設定のときは[初期設定]バッジが表示され、変更すると[初期設定に戻す]ボタンで戻せます。

E.3 自動確定(アイドル)

入力が止まったら未確定を自動確定オン / オフ(初期設定: オフ)
確定までの待ち時間0.3〜5.0秒(初期設定: 1.2秒。トグルがオンのとき表示)

先行する確定文字があると、未確定(下線付き)の文字はメッセージ送信時に切り捨てられます。これは iOS の拡張キーボード共通の制約です(第10章 困ったとき参照)。この設定をオンにすると、入力が設定した時間だけ止まったときに未確定部分を自動で確定し、送信に乗るようにします。行頭から全部が未確定のときは元々送信に乗るため、自動確定の対象外です。

E.4 未確定の方式

未確定の方式écritu / mountain view / tokushima(初期設定: écritu)

入力中でまだ確定していない文字(未確定)を、どこにどう表示するかの方式です。名前はそれぞれの方式の出身地から取っています。

E.5 かな左下キー割り当て

対象タップ(左下キー)/ 右フリック / 上フリック(🌐 キー)(それぞれ個別に設定)
選択肢絵文字 (☺︎) / 顔文字 (^_^) / 記号 (⌘)
初期設定タップ=記号、右フリック=顔文字、上フリック=絵文字(戦略的初期設定ではタップ=絵文字、上フリック=記号)

絵文字・顔文字・記号の各パネル(第6章)のどれをどの操作で開くかを設定します。同じ機能を複数の操作に割り当てることもできます。

左下キーはフリックできません(触れた瞬間に[面選択のパレット]が出るため)。ほかの面へは、左下キーを長押しして出るパレットから移ります(第9章)。🌐 キーのときはパレットが出ず、タップで次のキーボード、長押しで[タップ]のパネル、下フリックで単漢字の面が開きます。

E.6 タップ (後置修飾、未確定なし)

選択肢顔文字入力モードに一時切り替え / 絵文字入力モードに一時切り替え / 記号入力モードに一時切り替え
初期設定顔文字入力モードに一時切り替え
切替時に開くカテゴリー切り替え先ごとに初期カテゴリーを選択(初期設定: 顔文字=ショートカット、絵文字=ひと、記号=基本記号)

かな修飾で[後置修飾]を選んでいるときの専用設定です。未確定文字が何もない状態で修飾キー(゛゜キー)をタップしたときに、どの入力モードへ一時的に切り替えるか、そして切り替え先で最初にどのカテゴリーを開くかを指定します。切り替え先で1つ確定すると、自動的にかな入力モードへ戻ります。

E.7 後置修飾キーのフリックで濁点・半濁点

選択肢オン / オフ
初期設定オフ(戦略的初期設定ではオン)

こちらも後置修飾のときの設定です。オンの場合、後置修飾キーを上フリックで濁点(゛)、右フリックで半濁点(゜)を強制入力します。オフにすると上/右フリックは中央タップと同じ扱いになり、フリックのつもりがなかったのに『つ→づ』になってしまう誤操作を抑止できます(オフでも、タップ2回で『つ→っ→づ』の順に変化させることは引き続き可能です)。

E.8 欧文サジェスチョンの言語

français (フランス語・15,000語)オン / オフ(初期設定: オン。戦略的初期設定ではオフ)
italiano (イタリア語・15,000語)オン / オフ(初期設定: オン。戦略的初期設定ではオフ)
Deutsch (ドイツ語・60,000語)オン / オフ(初期設定: オン。戦略的初期設定ではオフ)
anglais (英語・15,000語)オン / オフ(初期設定: オン。戦略的初期設定ではオフ)

欧文入力中のサジェスチョン(第5章)に使う、同梱の頻度順語彙を言語別に切り替えます(語数は各トグルに表示)。ドイツ語は複合語が多いため深く収録しています。追加語彙や学習した語は、この設定に関わらず常に優先して表示されます。

E.9 『や』キーの左右フリックの括弧

選択肢『』 / 『』
初期設定『』(保守的初期設定では「」)

『や』キーを左右にフリックしたときに出す括弧を選びます。選ばなかった方の括弧は、同じ側へフリックしたあと指を離さず下へ動かす 2段階フリック(第9章)で出せます。上へ動かすと丸括弧です。

切り替えは次回のキーボード表示時に反映されます。

G キー表示

G.1 ガイド文字表示

対象かな入力 / ラテン文字入力 / 数字入力 / 濁点・半濁点・小文字キー(それぞれ個別に設定)
選択肢オフ / 4方向 / 下
初期設定かな入力=オフ、ラテン文字入力=4方向、数字入力=下、濁点・半濁点・小文字キー=オフ(戦略的初期設定ではすべて4方向、保守的初期設定ではかな入力だけ4方向)

各キーのまわりに小さく表示される『フリックすると何が入るか』のガイド文字の表示方法を、入力モードごとに選べます。4方向はキーの上下左右にガイドを配置、下はメイン文字の下にガイド文字を横並びで表示、オフは非表示です。濁点・半濁点・小文字キー(修飾キー)のガイドは、入力モードの設定とは独立して適用されます。なお、ラテン文字配列が3×3以外(qwerty / azerty)のときは、ラテン文字入力のガイドは表示されず、この欄は選択できません。

V 表示

V.1 ラテン文字候補ペイン (horizontal)

候補ペインを使うチェックボックス(初期設定: オン)
並び順『候補』『ラテン文字』をドラグで左右入替(初期設定: 候補が右。戦略的初期設定では左)

iPhone を横向きにしてラテン文字(英字)を入力するときに、キーの横へ候補ペイン(候補一覧の縦領域)を表示するかどうかの設定です。オンのときは『ラテン文字』『候補』の2枚のカードをドラグして、どちらを左に置くかを入れ替えられます。チェックを外している間は左右配置を変更できません。横画面のレイアウト全体は第9章(続) 配列リファレンス(横画面)を参照してください。

V.2 数字ペイン配列 (horizontal)

並び順『数字』『記号』をドラグで左右入替(初期設定: 数字が左)

横向きで数字3×3入力を使うときの、数字パッドと記号パネルの左右配置です。かな入力モードの候補配置には影響しません。詳細は第9章(続) 横画面へ。

V.3 アクセントカラー

選択肢tuilé(チュイレ) / émeraude(エメロード)
初期設定émeraude

キーを押したときのハイライトなど、アクセント色を切り替えます。tuilé は瓦の色(赤茶)、émeraude は宝石の色(緑)です。

V.4 テーマカラー

選択肢bleu ciel brumeux(かすみがかった空の青) / rose sakura poudré(桜の淡い桃色) / vert chartreuse tendre(シャルトルーズ酒のような淡い黄緑)
初期設定rose sakura poudré(戦略的初期設定は bleu ciel brumeux、保守的初期設定は vert chartreuse tendre)

キーボード背景のグラデーションを切り替えます。設定画面の左に表示される色見本が、そのまま実際の背景色です。ライト/ダークモードにはどちらのテーマも自動で追従します。

F 書式

F.1 format numérique

Séparateur de milliersespace / , / .(初期設定: ,。戦略的初期設定では espace)+『que quatre』トグル(初期設定: オン。戦略的初期設定ではオフ)
Séparateur décimal. / ,(初期設定: .)
単位の積の記号U+00B7 / U+22C5 / U+0020(初期設定: U+22C5。戦略的初期設定では U+00B7)
リットルの記号l / L / ℓ(初期設定: l)

書式化数値の入力モード(かな左下キーの長押しで出る面選択のパレットから開く、数値・単位・金額・日付の入力モード)で使う記号の設定です。4つのサブ項目があります。

Séparateur de milliers(千位区切り)は、キーボード側の sep mil トグルがオンのときに3桁ごとに挿入される区切り記号です。espace(スペース)・カンマ・ピリオドから選べます。『que quatre』をオンにすると4桁の数値(1234など)にも区切りを付けます(オフの場合、4桁だけは例外として区切りません)。

Séparateur décimal(小数点)はピリオドとカンマの2択で、入力キーの表示と機能に反映されます。国際単位系(SI)では小数点はピリオドまたはカンマのいずれか、と規定されています。

単位の積の記号は N·m のような組立単位の積に使う記号です。U+00B7 は一般のテキストや単位の積を表す中黒、U+22C5 は数学的なドット演算子、U+0020は1文字分のスペースです。

リットルの記号は単位ドラムのリットルに使う字形で、接頭辞と組み合わせた hl・cl・ml にも反映されます。l は1879年に CIPM が採用した最初の記号で、SI で正式に認められています。L は1979年の第16回 CGPM が数字の1との混同を避けるために追加した記号で、SI では l と同格です。ℓ は SI にも ISO/JIS にも規定のない、日本などで広く使われる慣用の字形です。

F.2 degré

選択肢°C / ℃(iOS の温度単位が Fahrenheit のときは °F / ℉ と表示)
初期設定℃(戦略的初期設定では °C)

温度の度記号の字形です。SI(国際単位系)では、Celsius 温度の単位記号は度記号『°』と大文字『C』の2文字 °C と規定され、数値との間に空白を置きます(25 °C)。℃(1文字)は SI の規定にはない互換文字で、日本語環境で広く使われています。

ここで選んだ字形は、書式化数値の入力モードの単位ドラムだけでなく、通常の変換候補にも使われます。『せっし』『せるしうす』で °C(または ℃)、『かし』『ふぁーれんはいと』で °F(または ℉)が候補に出ます(せるしうす・ふぁーれんはいと では人名の綴り Celsius・Fahrenheit も出ます)。また、数字のあとに『ど』と入力すると 度 に続けて °C・°F(または ℃・℉)が候補に並びます。Celsius と Fahrenheit のどちらの記号も同じ規則で切り替わります。

F.3 カレンダー

週開始日曜始まり / 月曜始まり / 土曜始まり(初期設定: 月曜始まり)
曜日表記日 月 火 / Sun Mon Tue / dim lun mar(初期設定: 日 月 火)
日曜列・土曜列・金曜列の色各列オン / オフ(初期設定: すべてオフ)+ 4色から選択
日付書式日本式 / フランス式 / 英国式 / 米国式(初期設定: 日本式)

書式化数値の入力モードのカレンダーカテゴリー(📅)の設定です。カレンダーグリッドの週の開始曜日、曜日行の言語(日本語・英語・フランス語)、曜日列の色付けを選べます。色は日曜・金曜が赤系4色(bordeaux / bourgogne / DIC-156 / DIC-F101)、土曜が青系4色(DIC-641 / DIC-F46 / DIC-156 / DIC-F101)からのチューザーです。

日付書式は、カレンダーで日を選んで確定するときの書式ドラムの候補一覧を切り替えます。日本式は『3月4日』『2026年3月4日 (水)』のような年月日表記、フランス式は『4/03/2026』『4 mars 2026』、英国式は『4/3/2026』『4 March 2026』、米国式は『3/4/2026』『March 4, 2026』の系統で、月名・曜日名もその方式の言語に切り替わります。きょう・あさって・らいげつ などを打ったときに出る実際の日付の候補も、この方式に合わせます(第4章『きょう・あさって・らいげつ』)。

X 変換

X.1 句読点入力時の自動確定候補

選択肢先頭の変換候補 / 未変換かな
初期設定先頭の変換候補(保守的初期設定では 未変換かな)

未確定の文字がある状態で句読点や記号を入力すると、未確定部分が自動確定されます(第4章)。そのときにどの候補で確定するかの設定です。[先頭の変換候補]は候補バーの先頭に出ている変換結果、[未変換かな]は入力したひらがなをそのまま確定します。なお、確定キーによる確定はこの設定に関わらず常に未変換かなを確定します。

X.2 かな漢字候補モード

選択肢normalisé / surface / les deux
初期設定surface

システム辞書から候補を採用する基準を切り替えます。surface は辞書の表記(表層形)どおりの候補、normalisé は正規化された表記の候補、les deux は両方を採用します。通常は初期設定の surface のままで問題ありません。

X.3 旧仮名遣い候補

選択肢オン / オフ
初期設定オフ(現代仮名遣いのみ)

『かえる→変へる』『かんがえる→考へる』『なおさら→なほ更』『おのずと→自づと』のような歴史的仮名遣い表記の候補を、変換結果に含めるかどうかを切り替えます。オフのときは、候補の中のかなが打った読みと合わず、そのずれが旧仮名(は/ひ/ふ/へ/ほ/を/ゐ/ゑ/づ/ぢ、大きく書く つ/や/ゆ/よ)で説明できるものを出しません。人名(志づ子 など)と、都をどり のような現役の固有名詞は残します。追加語彙や学習語彙に自分で登録した語(ヱビス など)も、オフのままで出ます。

X.4 仮名の踊り字候補

選択肢オン / オフ
初期設定オフ

かなの繰り返し記号(ゝ ゞ ヽ ヾ)を含む表記を変換結果に含めるかを切り替えます。追加語彙・学習語彙の語(祇園 さゝ木 など)は、この設定に関わらず出ます。漢字の『々』は常に有効です。

X.5 カタカナ強調表記の候補

選択肢抑制 / リスト後方 / 同列に使う
初期設定抑制

『ウマイ』『コレ』『ばかリ』のような、ふつうの語のカタカナ化表記(強調表記)の扱いを切り替えます。外来語のカタカナ(パン等)は対象外です。

X.6 交ぜ書きの候補

選択肢抑制 / リスト後方 / 同列に使う
初期設定抑制

『まん延(蔓延)』『作ひん(作品)』のような、漢字の一部をかなに開いた交ぜ書き表記の扱いを切り替えます。『子ども』など定着した表記は対象外です。

X.7 旧字体・異体字の候補

項目旧字体 / 異体字 / 見分けにくい字形 / 略字 / 紛らわしい別字 / 人名で生きている異体字
初期設定[人名で生きている異体字]だけオフ、ほかはオン

同じ読みに現代の標準字体の候補があるときだけ、古い字体の候補を出さないようにします。分類ごとに切り替えられます。

標準字体の候補が無い語(和氣あず未、國場組、守禮門、魚香肉絲 など)はそのまま出ます。人名の姓・名(小野澤、千惠、眞子)は設定に関わらず常に出ます。追加語彙に登録した語も対象外です。

X.8 かなで書く言葉の候補

項目副詞 / 接続詞 / 補助の言葉・挨拶 / 形式名詞 / 指示語・代名詞 / 副詞(漢字も残す)
初期設定副詞(漢字も残す)だけオフ、ほかの5つはオン(保守的初期設定では、形式名詞と指示語・代名詞もオフ)

漢字で書けるけれど、今の文章ではかなで書くことが多い言葉です。オンにした仲間は漢字の候補を出さず、かなだけを出します。使わない漢字が候補に出てくること自体をなくすための設定です。オフにした仲間も、かなを先頭にして漢字はその後ろに並べます。

『所謂風邪』『して下さい』のような続きの中の漢字もかなにします。1字の語(事・為・時)は、事件・為替・時計のような別の言葉を巻き込まないよう、その語の位置だけで判断します。追加語彙に登録した語と、学習した語は対象外です。

X.9 常用漢字による書きかえ

選択肢本来の漢字だけ / 常用漢字だけ / 両方(本来の漢字を先に) / 両方(常用漢字を先に)
初期設定両方(本来の漢字を先に)(戦略的初期設定では 本来の漢字だけ、保守的初期設定では 両方(常用漢字を先に))

常用漢字(当時は当用漢字)にない字を、同じ音の常用漢字に置き換えた書き方の扱いを選びます。もとになっているのは1956年の国語審議会報告『同音の漢字による書きかえ』で、その中の語の書きかえ290語が対象です。たとえば 醗酵→発酵、廻転→回転、衣裳→衣装、暗誦→暗唱、編輯→編集、叡智→英知 のような語です。

[本来の漢字だけ]と[常用漢字だけ]の語は同じ順に並べてあり、上下で対応しています(醗酵 ⇄ 発酵、廻転 ⇄ 回転 …)。だけ を選ぶと、もう一方は候補に出ません。

『醗酵前』『蒸溜所』のような、その語を含む語にも効きます。報告には1字単位の書きかえ(廻→回、智→知、宏→広 など)もありますが、人名・地名(智美、大洲市 など)を巻き込むので対象外にしています。報告の後に常用漢字に加わった字の組(臆測⇄憶測、肝腎⇄肝心、研磨⇄研摩、潰滅⇄壊滅 など17語)は、X.10で選びます。追加語彙に登録した語と、学習した語は対象外です。

この設定ができる前から écritu を使っている端末は、以前から本来の漢字を先頭にしていた語(醗酵・日蝕・棲息)を変えないよう 両方(本来の漢字を先に) になっています。

日常語は常用漢字を先に(例外)

選択肢オン / オフ
初期設定オン(戦略的初期設定ではオフ)

了解・了承・回復・連想・制御・生姜・区画・連絡・台風・抜粋・注文(と、それぞれの書きかえ前の 諒解・諒承・恢復・聯想・制禦・制馭・生薑・区劃・聯絡・颱風・抜萃・註文)は、日常では常用漢字のほうをほとんど使う語です。オンにすると、上の設定が『本来の漢字だけ』や『本来の漢字を先に』でも、この語は常用漢字を先に出し、本来の漢字は後ろに出します(『本来の漢字だけ』のときも、この語に限って両方を出します)。オフにすると、これらの語も上の設定どおりに並びます。この設定ができる前から écritu を使っている端末は、オンになっています。

X.10 常用漢字による書きかえ(後に追加)

選択肢本来の漢字だけ / 常用漢字だけ / 両方(本来の漢字を先に) / 両方(常用漢字を先に)
初期設定両方(本来の漢字を先に)(戦略的初期設定では 本来の漢字だけ、保守的初期設定では 両方(常用漢字を先に))

1956年の報告『同音の漢字による書きかえ』の語のうち、報告の後に本来の漢字が常用漢字表に加わった組の扱いを、X.9とは別に選びます。加わった字は 甚・磨・妄(1981年)と 闇・臆・潰・毀・窟・腎・汎(2010年)で、対象はその字を含む17組です。たとえば 臆測⇄憶測、肝腎⇄肝心、研磨⇄研摩 のような組です。

[本来の漢字だけ]と[常用漢字だけ]の語は同じ順に並べてあり、上下で対応しています(闇夜 ⇄ 暗夜、臆説 ⇄ 憶説 …)。だけ を選ぶと、もう一方は候補に出ません。今はどちらの字も常用漢字なので、その字を含む別の語(肝腎症候群、研磨材 など)は書きかえません。追加語彙に登録した語と、学習した語は対象外です。

この設定ができる前は、これらの組はX.9の設定に関わらず両方を出していました。この設定ができる前から écritu を使っている端末は、以前と同じく両方を出すよう[両方(本来の漢字を先に)]になっています。

X.11 部首の画数の数え方

選択肢部首ごとに3択(下記)
初期設定くさかんむり=⺿(4画)、しんにょう=⻌(3画)、しめすへん=5画、しょくへん=⻟(8画)(戦略的初期設定ではいずれも左端=Unihan と同じ数え方)

単漢字入力(かなの左下キーを長押しして出るパレットの[単漢字]から開きます。🌐 キーのときは下フリック)の部首一覧を並べる画数です。流儀が分かれる4つの部首だけ、それぞれ個別に選べます(艸/辵/食 は単独ではそれぞれ6画/7画/9画で、ここの数字はその部首として数えるときの画数です)。

部首一覧は選んだ基準の画数順に並び、画数が変わる位置に区切りが入ります。字の一覧には総画数の区切り(輪郭のカプセル)が入ります。

総画数は Unihan の値をそのまま表示します。部首以外の部分は康熙字典の数え方なので、新字体で画数が減った字は日本の辞典より1画多くなることがあります(海 = 10画、漢 = 14画)。

字の一覧に挟む総画数は Unihan の値をそのまま表示するので、この設定では変わりません(くさかんむりの 芒 はどの選択でも総6画)。変わるのは部首一覧の並びだけです。字の一覧の見出しには『総画数は3画で計算』のように基準を示すので、別の数え方で見たいときはそのぶんを読み替えてください。

X.12 助数詞型suffixe / 数詞類別suffixe – ka(un endroit, deux endroits, …)

操作7つの表記(か / 箇 / ヶ / カ / ヵ / 個 / ケ)を行の長押しドラッグで並べ替え、各行のスイッチで出す/出さないを切り替え
初期設定か・箇・ヶ・カ を出す(戦略的初期設定では か だけ)。並びの初期値は か → 箇 → ヶ → カ → ヵ → 個 → ケ

数を数える言い方の『か』(1か所、数か月、何か国、2か年 など)を、どの表記で、どの順に候補に出すかを決めます。ここで決めた並びは、数字の直後(1か所)、『数』『何』の後(数か月/何か国)、漢数字の後(三か所)、連文節の中(数か国対応)のどこでも同じように効きます。ここで出さないと決めた表記は、辞書にその表記の単語があっても候補に出ません。

数字・『数』『何』の後ろでなく、『かじょう』『かこく』だけを打ったときは、よく使う別の語(過剰、過酷)を先に出し、か条・か国 などはその後ろに並べます。『箇条書き』のような語の一部の『箇』は、ここでの表記の並べ替えの対象外です。

公用文では『か所・か月』または『箇所・箇月』と書くのが標準で、新聞は『か所・か月』です。ここで決めた順は変換候補の並びの初期状態で、いつも選ぶ表記は学習(第10章)によってその上に出ます。

X.13 送り仮名の許容形 – orthographe

グループ語幹の中の送り仮名(終わる⇄終る、変わる⇄変る、行う⇄行なう) / 複合語の前部要素(取り扱う⇄取扱う、申し込む⇄申込む、打ち合わせ⇄打合せ) / 名詞化の省略(届け⇄届、願い⇄願、答え⇄答)
選択肢グループごとに 本則だけ / 本則を先に(許容形も出す) / 許容を先に
初期設定語幹の中は 本則だけ、複合語の前部要素と名詞化の省略は 本則を先に(戦略的初期設定ではどのグループも 本則だけ、保守的初期設定ではどのグループも 本則を先に)

送り仮名には本則のほかに許容された書き方があります。1973年の内閣告示第2号『送り仮名の付け方』(1981年改正)は、活用語尾の前の音を送るか省くか(【通則1】【通則2】の許容: 終わる⇄終る、行う⇄行なう)、複合語の前の要素の送り仮名を省くか(【通則6】の許容: 取り扱う⇄取扱う)、活用のある語から転じた名詞の送り仮名を省くか(【通則4】の許容: 届け⇄届)を認めています。この設定では、この3つのグループごとに許容形を候補に出すか、出すならどちらを先にするかを決めます。

変換候補の中に『漢字が同じで送り仮名だけが違う組』があるとき、省いた方を許容形と見て、この設定に従って並べ替えたり候補から外したりします。単文節(終わって)でも連文節(食い終わってる)でも同じように効きます。慣用で送り仮名を付けない語(【通則7】: 受付、取引、割引、申込、日付、番組、切手、踏切 など。告示にない 入口、締切、振込、手続、天気の 晴/曇 も同じ扱い)と、名詞として送り仮名を付けない語(【通則4】の例外: 話、光、係、組、次、隣、割 など)は対象外で、常にそのまま出ます。いつも選ぶ表記は学習(第10章)によってこの並びの上に出ます。

全体は[本則だけ]にしたまま、特定の語だけ許容形を使いたいときは、その語を追加語彙(第7章)に登録してください。追加語彙と学習した表記はこの設定に関わらず候補に出て、動詞なら活用形も出ます。出荷時の追加語彙には『行なう』(おこなう)がこの例外として登録してあり、初期設定でも 行なう・行なって・行ないます が候補に並びます。本則の 行う だけにしたいときは、追加語彙から 行なう を削除してください。

X.14 序数化suffixe – me(première、deuxième、troisième、…)

選択肢目(漢字)が先 / め(ひらがな)が先
初期設定め(ひらがな)が先(戦略的初期設定では 目(漢字)が先)

助数詞の後に付いて順序を表す『〜目』(二日目/三番目/7回目 など)の候補で、漢字の『目』とひらがなの『め』のどちらを先に出すかを選びます。

1973年の内閣告示第2号『送り仮名の付け方』の【通則4】の中に、助数詞の後に付いて順序を表す『二日目』、『三番目』などの言葉の例が挙げられ、『目』と漢字で書かれています。

X.15 形状名詞化suffixe / 傾向派生suffixe – me(un peu …)

選択肢オン(『目』の候補も出す) / オフ(『め』のみ)
初期設定オン(戦略的初期設定ではオフ)

形容詞の語幹に付いて程度や傾向を表す『〜め』(多め/少なめ/固め など)で、漢字の『目』の候補(多目 など)も出すかを切り替えます。オンの場合もひらがなの候補のほうが先です。

1973年の内閣告示第2号『送り仮名の付け方』の【付表の語1(送り仮名を付ける語に関するもの)】の中に、形容詞の語幹に付いて程度や傾向を表す場合の『多め』、『少なめ』という言葉の例があげられ、そこでは『め』とひらがなになっています。

X.16 emojis & les émoticônes(絵文字・顔文字候補)

emoji 😀オン / オフ(初期設定: オン)
émoticône (^_^)オン / オフ(初期設定: オン)

かな漢字変換の候補に絵文字を出すかどうか、顔文字を出すかどうかを、それぞれ切り替えます。emoji がオンのとき、たとえば『ねこ』の変換候補に 🐱 などが、『たいわん』の変換候補に 🇹🇼 が並びます。読みからの絵文字変換のしくみは第6章を参照してください。

emoji をオフにすると、読みからの絵文字(ねこ→🐱)も、国旗(たいわん→🇹🇼)も、以前に選んで学習した絵文字も、変換候補に出なくなります。追加語彙(ショートカット)に登録した絵文字だけは、オフでも出ます。絵文字画面に切り替えて絵文字を入力することは、この設定に関わらずできます。

X.17 iOSの連絡先の姓、名、会社名

選択肢連絡先候補を使わない / 一致した名前だけ候補にする / 姓/名一致でフルネームも候補にする
初期設定一致した名前だけ候補にする(初めてインストールした直後だけ[使わない]で始まります。戦略的初期設定では使わない)

iOS の連絡先に登録された名前を変換候補に使う設定です。[一致した名前だけ]は姓・名・ニックネームなど読みが一致した項目のみを表示し、[フルネームも候補にする]は姓または名が一致したときにフルネーム全体も候補に加えます。オフにすると連絡先由来の候補は表示されません。オフ以外を選ぶと、初回に連絡先へのアクセス許可を求められます。詳細は第7章 語彙と学習へ。

X.18 iOSのユーザ辞書の単語

選択肢使わない / 使う
初期設定使う

iOS 本体の [設定] > [一般] > [キーボード] > [ユーザ辞書] に登録された単語を、écritu の変換候補として使うかどうかを切り替えます。écritu 自身に単語を登録したい場合は、次節の追加語彙を使ってください(第7章)。[使う]に切り替えたとき、ユーザ辞書によみ ☻ で登録された単語をショートカット語彙の先頭へ取り込みます(第7章 ショートカット語彙)。[使わない]にすると、écritu が端末内に保存していたユーザ辞書の単語の対応表は削除され、以後は読み取りません(プライバシーポリシー)。

X.19 数詞の表記 – chiffres

選択肢アラビア数字が先 / 漢数字が先 / アラビア数字だけ / 漢数字だけ
初期設定アラビア数字が先(戦略的初期設定では アラビア数字だけ、保守的初期設定では 漢数字が先)

『にまい』『ひとけた』『だいにかい』のように数と助数詞を続けて打ったとき、アラビア数字の表記(2枚・1桁・第2回)と漢数字の表記(二枚・一桁・第二回)をどの順で出すか、片方だけにするかを決めます。1文節の変換でも、文の中の変換でも同じ順になります。

辞書に1つの語として入っている 一枚・三本・百貨店 などは、この設定に関わらず出ます。助数詞の『か』の字(1か所 / 1箇所 / 1ヶ所)はX.12で選びます。

語彙管理

ここからの6つのカードは écritu の語彙(単語リスト)の管理です。使いかたの詳細は第7章 語彙と学習で説明しているため、ここでは各カードの役割だけまとめます。

追加語彙

手動で登録する単語(候補+よみ)のリストです。登録・編集・削除のほか、[自分の登録だけ]スイッチと[コピー][初期語彙再投入][全削除]ボタンがあります。登録した単語はキーボード拡張と共有され、候補の優先順位に反映されます。→ 第7章

学習語彙

確定操作から自動登録された候補のリストです。個別削除のほか[学習語彙全削除](リストだけ消す)と[学習リセット](学習スコアごと消す、より完全な初期化)があります。キーボードの[フルアクセスを許可]がオフだと学習は保存されません(第2章)。→ 第7章

抑制語彙

候補に出したくない単語を[よみ+単語]の組み合わせで登録するリストです。同じ単語でも別の読みの候補には影響しません。→ 第7章

ショートカット語彙

顔文字パネルの先頭側に表示される定型文のリストです。よみは ☻ で固定され、固定顔文字とは区切り線で分離されます。一覧の並びがそのままパネルの表示順で、[並べ替え]でつまみをドラッグして順を変えられます(動かした瞬間に保存)。絵文字パネル・顔文字パネルで確定した文字は、この一覧の先頭に自動で足されます。→ 第7章

第1語彙・第2語彙(読み取り専用)

écritu に内蔵されたシステム辞書(Dictionnaire système premier / secondaire)の中身を閲覧するカードです。件数が多いため最初は読み込まれておらず、[第1語彙を読み込む][第2語彙を読み込む]ボタンで一覧を表示します。読み取り専用のため、追加や削除はできません。

アプリ情報

有効化手順

キーボードを有効化する3ステップのメモです(キーボードを使い始める前は画面の先頭に出ています)。詳しい手順は第2章 導入へ。

プライバシーポリシーとライセンス

設定画面の末尾にあるカードです。[プライバシーポリシーを開く]でプライバシーポリシーのページを Safari で開きます。[ライセンス表示を開く]から、écritu が利用している SudachiDict 関連などのオープンソースライセンス文書を確認できます。

清酒の銘柄(約1,700語)は、Wikipedia 日本語版の記事[日本酒の銘柄一覧](2026年10月15日取得)から、銘柄名と読みの語だけを取り込んだものです。記事は執筆者による CC BY-SA 4.0のライセンスで公開されています(執筆者の履歴、CC BY-SA 4.0)。出典の詳細も[ライセンス表示を開く]の Open Source Notices にあります。